2016年10月13日
平成28年度の大隅加工技術研究センター運営協議会を下記のとおり開催しました。
記
○日時:平成28年7月12日(火)14:00~16:00
○場所:鹿児島県庁11-農‐1会議室
○出席者:県,市町,農業団体,食品加工事業団体,商工業団体,大学等の委員15名ほか
○議事:
- 平成27年度業務報告について
- 平成28年度業務計画について
○主な意見:
- 加工ライン施設の利用促進が課題。貸工場的な利用はそもそも想定していないと思うが,施設を利用する期間を延ばすなり,弾力的な運用についても検討してほしい。
- 水産物の加工については,水産技術開発センターでもオープンラボ方式で利用していただいているが,大隅加工技術研究センターには,最新鋭の機器も揃っているので,水技センターではできない食品加工について,個別に相談させていただきたい。また,水産を含めた食品加工事業者の相談等について,情報交換等させていただければと思う。
- 工業技術センターは食品発酵の技術を持っている。今回初めて,公募型事業で,その発酵技術を使って大隅加工技術研究センターとともに採択を受けており,これを足がかりにして,第2,第3の共同での研究を進めていければと思う。
- 鹿児島大学は9つの学部がある。この「医福食農連携」では,医学部,化学といったところとの連携も出てくるのかなと思っている。産学官連携センターには企業からの相談もあるが,大学の先生には向かない実用的な話の相談も多く,その際は,大隅加工技術研究センターを始め,各公設の試験研究機関を紹介するなどして連携してる。逆に,大隅加工技術研究センターで対応の難しい案件があれば,鹿児島大学にも紹介していただければと思う。
- 事業者から,施設の利用について,センターで試作品づくりをする中でまたアイデアが浮かび,明日にでも別の機器を使ってみたいと思っても,また別途機器の申し込みが必要になり,次の日の機器の利用ができないという状況があると聞いている。是非そのような施設利用の際の運用改善ができないか。
- 使用料,手数料の条例に反することはできないが,条例に反しない形で可能な限り弾力的な運用ができないか検討していただきたい。
- 家畜糞尿の堆肥としての利用は進んでいるが,液肥としての有機質肥料はほとんど開発されておらず確立した技術がない状況である。今回のファインバブルのプロジェクトで開発された豚糞尿由来の液肥を,今後オーガニックでうまく活用できないか,農開センターとしても連携していきたいと思ってる。
- 大隅加工技術研究センターでなされている基礎研究の情報が,なかなか末端まで伝わってこない。もしアドバイザー的な方が中間でいれば,雑談的なもので もかまわないので,こういう技術を今研究しているとか少しでも教えていただけると,末端の商品開発に生かせることが多々あると思う。
- オキスの乾燥野菜は香港でも人気が高いが,海外で売るとなると鮮度の問題,そういうところをセンターでも取り組んでいただいて,今,日通とか郵船が常 温のコンテナでもチルドに近いような形で1週間鮮度保持ができるコンテナを開発中で実用に向けて進めているという情報もあるので,そういった方ともジョイントして,商品開発プラス鮮度保持を維持できる方式というのにも対応していただければと思う。
○運営協議会議資料: